この日は野宿地を朝早く出発。今日はTaranconというマドリードから90km離れたちょっと大きめの街で安ホテルで泊まる予定。
マドリードに到着予定の明日は万全の状態で臨みたいので、ベッドで寝るのは必須!
暑い。ジリジリジリジリ今日もスペインはバカみたいに暑い。
おまけに道はどこまでも続く荒野。バレンシア➡︎マドリード間はほとんど砂利道、山、荒野を走ってる気がする。
まぁ、その荒野も今日を入れて残り2日走ったら終わり。これまで51日間走り続けた俺にはこんな道なんてヘッチャラだ。
大岡くんの自転車はヘッチャラじゃないみたいで、またパンクするか心配してる。もう変えのタイヤはないし、店もこの辺田舎過ぎてないしパンクしたらどーすっぺな。
走ってたらバリバリのスペイン語でおば様に話しかけられた。どうやらこの先の道は砂利道だから引き返した方がいいとの事。
もはや1時間近く砂利道走ってるので今更そんなこと言われても…って感じだったのでお礼を言ってそのまま走った。
荒野はまだまだ終わらない。ヨーロッパの絵画で農家の絵とかあるけどそのまんまの風景が見れた。いまは人気がないけど昔はこの辺で農作業とかしてたのかな。
こうやってみたら平坦に見えるけど、これ激坂です。でも、きつい道でもあと少しで旅が終わる。今までもっときつい道があったって思えばヘッチャラ。
なんとなく撮ったバイクに乗っている自分の影。2ヶ月近く毎日、坂を登ってキツくて下を向いたらこの影があったけど、それもあと少しと思うと寂しいもんだ。
今日は何事もなく終わった。荒野続き過ぎて写真も撮るものなかったし、途中大岡くんのバイクがパンクしたり大岡くんが蜂にさされたりしたけど、写真撮ってなかった。てへ!
今日はホテルでスーパーで買ってきたパエリアとほうれん草炒めをスペインのサングリアと一緒に食った。
このパエリア、ピラフみたいな味がして全然美味しくない。やっぱり一回、野宿した時に食べたイカスミパエリアには敵わんなぁ。スペインのパエリア、日本でもスーパーで売って欲しい。
さて、明日はいよいよゴールの日。とうとう何も事故がないままハンガリーからここまで来てしまった。
マドリードのホテルに着いたらゴール!というのも味気ないので僕たちなりのゴールを考え、「スペイン広場の噴水で写真を撮ったらゴール」ってことになった。
マドリードまでは残りたった96km。地図で見たところ目立った山は無し!
これならば、「マドリードは首都だし、周りの道路を整っててすぐ着くだろう!」って考えてた僕達は手の施しようのない阿呆だった…。
マドリード近辺、そこには俺たちの想像を絶する最悪な酷道が待っていたのだった…。
果たして俺たちはマドリードへ、無事辿り着けるのか!?
次回、ボロチャリヨーロッパほぼ横断ブログ最終回!
「遥かなる旅路 〜ボロチャリヨーロッパほぼ横断 完〜」
デュエルスタンバイ!
完